0120-5904-96

研究者の立場で乳酸菌のことなどを説明したコラムを載せています。
今回は2回目。腸内の善玉菌と悪玉菌についてのお話です。
前回、小腸は栄養分を吸収する大切なところだという話をしました。
もし、栄養分を吸収するところで毒素を作られるとどうなるか。
やはり毒素も腸から吸収してしまいます。
これは大変ですよね。
そんな悪いことをするヤツを、私達は「悪玉菌」と名付けました。
そして、そんな「悪玉菌」をやっつける正義の味方を「善玉菌」と名付けました。
「悪玉菌」と「善玉菌」の定義はそんなところです。学術的にきちんと定義付けられたものではありません。人に対して良い働きをする菌を「善玉菌」、悪い働きをする菌を「悪玉菌」と呼びます。
また、何もしない菌を「日和見(ひよりみ)菌」と呼んでいます。
さて、ここで「菌」と何度も出てきたのですが、この菌と腸とは深い関わりがあります。
大腸も含めた腸の中には普通100種類以上、100兆個以上の細菌が生息しています。
汚い話をするようですが、糞便のうち、その半分が腸内細菌、またはその屍骸であると言われています。それ程多いこの腸内細菌は、群れをつくり、宿主である人間と上手く共生しています。
人間の体調や年齢、食べている物などの差によって、腸内細菌の種類や数は異なります。生まれたばかりの赤ちゃんは、一般的にお母さんの母乳だけを飲みますので、腸内細菌は乳酸菌がほとんどになります(乳首の周りには乳酸菌が多く生息しています)。
そして、大きくなるにつれ、食べ物と一緒に多くの菌が体内に入り、生育しやすい腸内でそれらは繁殖して、数と種類をどんどん増やしていくのです。
善玉菌、悪玉菌を含んだ腸内細菌の群れはバランスを取り合い、いつもは均衡を保っています。しかし、このバランスが崩れてしまうと、感染症や下痢の原因になります。
このことは研究で明らかにされており、このバランスを上手く調整することが健康改善につながるという考え方が支持されるようになってきました。
これを専門用語で「プロバイオティクス」と云います。テレビとかで聴いたことがあるかもしれませんね。
では、どうやってバランスを取っていくかということなのですが、 これは簡単に「腸内の善玉菌を増やして、悪玉菌を減らせば良い」のです。
善玉菌と云われている「乳酸菌」。
この乳酸菌がどうやって増えるのか。どうやって悪玉菌をやっつけるのか。
次回はこの辺りの話をしていこうと思います。